郵便受けにSurströmming(シュールストレミング)!?

郵便受け

こんにちは!スー子です。

スウェーデンの第二の都市Göteborg(ヨーテボリ)の北にあるUddevallaという都市の郵便受けにSurströmming(シュールストレミング)が入れられるという可笑しな事件がありました!しかもその郵便受けは、国家機関である税務署オフィスの郵便受けだったのです。

郵便受け
(Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash)

シュールストレミングが開いていたかどうかは定かではありませんが、開いていたらそれはもうテロレベルに異臭騒動となってしまうため、恐らく缶詰がポンと置かれていたのだと想像します。税務署職員によれば、誰が何のために入れたかも分からず、特に手紙やメモ、別手段での脅迫などもなく、事件の危険性は極めて低いといいます。ただ、シュールストレミングということを考えると、いやがらせ目的で税務署や国家機関やそのサービスに不満がある人の行為ということも考えられるため、念のため警察に被害届を出したとのことです。

スウェーデンの若者事情

話は逸れますが、郵便受け(スウェーデン語でbrevlåda)の事件と言えば、留学中にホームステイしていた家族の家の前にある郵便受けが2か月に3回壊されたことがありました。笑

人口数千人の田舎町だったので、誰の仕業かはすぐに分かるのですが、ホストの弟が通う小・中学校の上級生グループでした。スウェーデンは特に地方の小さい地区では小学校と中学校が一緒になっていることが多く、子供社会もとても狭いです。

弟はゲーマーでいわゆるインドア派ということもあり、いじめのようなことを受けることがたまにありました。弟にはゲーマー仲間がいたし、全く深刻ではなかったのですがおふざけのような「からかい」がありました。弟が深刻に受け止めていないため笑い話として今でもホストファミリーとの話題になりますが、郵便受け破壊事件はその弟をからかっていた上級生グループの仕業で、特に弟が標的になっていたわけではなかったのですが、何を思ったか(いや恐らく大して何も思っていなかったでしょうね)、近所の数件の郵便受けまでボコボコに破壊していきました。

当時大学生の私には、そのグループがお子ちゃまにしか見えなくて、とても滑稽に見えてしまって「郵便受けボコボコにするって、、、新しいタイプのやんちゃしやがったな」と笑えました。

欧米の郊外などには多いと思いますが、スウェーデンの郵便受けも庭の芝の上にポツンとさされたタイプのもので、ボコボコにされたその姿は申し訳ないですがとても面白かったのです。地面にささったボックスを支える木の棒が地面スレスレまで倒されて、郵便ボックス自体がぺシャンコになっていました。

ホストファミリーのママはプンプンしていて「絶対、あそこの家の○○君のグループよ!弁償してもらいに行こうかしら!」と言っていたものの、パパがどうにか修理をして最低限の姿で復活したのですが、その1週間後にその修理された見るも可哀そうな郵便受けは再び襲撃に遭いました・・・。今度はうちだけボコボコです。

一応事件なのですが、ある意味部外者であった私には、もう今度はどう頑張っても修理のしようがない郵便ボックスと木棒があまりに可笑しくて、こんな光景日本ではあり得ないと弟と笑っていました。その数週間後についに新しい郵便受け一式を購入し、新たなスタートを切った我がホームステイ先

ホームステイ先

手前にあるのが、三度目の悲劇前の郵便受け

が、その数日後、三度目の悲劇がやってきました。そうです、やんちゃ集団の三度目の正直的な襲撃です。さすがに怒りに耐えられずにママがそのやんちゃグループの親に話に行ったそうです。その後どうなった詳細は分かりませんが、数年後に訪れた時にはすっかり新しい郵便受けとなっていました。よかったよかった ^^

弟のいじめは深刻ではありませんでしたがスウェーデンでもいじめは深刻な問題になっています。でも、郵便受けをボコボコにするというのは、いじめというより社会に対して自分達を誇示したいかのような若者特有の行動で、何だか笑えてしまう出来事でした。

ちなみに今回の税務署郵便受けのシュールストレミング事件は南スウェーデンですが、北スウェーデンの私のホストファミリーやその近所の家のポストにもしシュールストレミングが入っていたら、みんな大喜びだろうになぁという想像が掻き立てられる出来事でもありました。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

top