デンマークの演劇「Surströmming(シュールストレミング)」?

デンマーク喜劇

こんにちは!スー子です。

スウェーデンのすぐ下に位置する北欧国の一つデンマークで面白い喜劇が公演中でスウェーデンでも話題を呼んでいます。その名も「Surströmming(シュールストレミング)」。デンマーク語だと「Surstrømming」となるようです。スウェーデン人脚本家による喜劇で、デンマーク全土で公演中です。
一つ疑問なのが、デンマークではシュールストレミングを食べる習慣はないはずですが、なぜデンマークでシュールストレミングなのでしょう?この演劇は、スウェーデン人脚本家ならではの視点で描かれた北欧諸国同士の国際関係を皮肉交じりに面白く表現しているユニークな演劇なのです。


演劇
その内容とは、デンマークが地球温暖化により沈んでしまうことが分かり国中がパニックになっている中、5人のデンマーク人がスウェーデンへ難民申請が許されることになり、はて誰が助かることができるかというストーリー。

シュールストレミングがどのように絡んでいるかの詳細は分かりませんが、缶詰が出てきて、それ自体がストーリーの中で重要な役割を果たしていることは事実のようです。恐らくコメディタッチにシュールストレミングを使って、北欧同士の文化の違いやスウェーデンの皮肉などを盛り込んでいると思われます。シュールストレミングが単純に「臭い魚」として扱われる側面も想像できますが、きっと奥の深い喜劇ではないかと思います。とても気になる演劇です。

デンマークとスウェーデン

sweden&denmark

この喜劇の脚本家(スウェーデン人)のコメントで、昨今のスウェーデンでは言論の自由があまり効かないため、面白い作品を世に出すことができないと言っています。
今年の春、スウェーデン人の友人とデンマーク旅行した際に思ったことがありました。
私はスウェーデン歴が長いため、おそらく偏見や誤解も少しあるかもしれませんが、「デンマーク人はオランダ人のように自由だ。」ということです。オランダにも行ったことがありますが、大麻が合法だったり、同性婚や安楽死に対しても世界でもいち早く合法にしていたりとかなりユニークで自由な印象があります。デンマークはそんなオランダからドイツを挟みとても近くに位置しています。影響があるのでしょうか。あくまで私の印象ではありますが、デンマークはスウェーデンよりも秩序に関して緩い感じがします。決してネガティブな意味だけで取られたくはないですが、具体的には「周りをあまり気にしない」「言いたいことを言う」などという感じで、一方でスウェーデン人よりもオープンマインドな感じもします。
移民を積極的に受け入れているスウェーデンはデンマークを批判的に語ったりします。デンマークが世界一幸せな国ランキング(自国民が幸せかどうかのランキング調査)で上位に入るのは、外からの移民をあまり受け入れず自国民だけで国を成り立たせているからではないかという意見を聞いたことがあります。スウェーデン人脚本家が手掛ける喜劇「Surstrømming」ですが、こんなお国柄の違いもネタにした面白い作品なのではないかと想像します。

日々皮肉が飛び交う北欧のデンマークとスウェーデンですが、細かい文化の違いや衝突はあるものの、オリンピックやワールドカップになるとお互いの国を必死に応援してあげるのが、なんとも微笑ましい北欧の友情で、旅先などで出会うとやはり親近感・安心感を感じる存在のようです。また、日本人から見るとこのような近隣国とのつかず離れずの関係を少し羨ましく思います。陸続き(ほぼ)の国々はお互いの間の壁が低くコミュニケーションが豊富です。ネガティブなこともポジティブなことも受け止めあうだけの距離の近さが心理的な立ち位置にも影響するのではないかと思ったりもします。


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