スウェーデンに「失敗博物館」オープン!

こんにちは!スー子です。

今月7日にスウェーデンの南部の都市Helsingborg(ヘルシンボリ)に、ユニークな期間限定の博物館がオープンして世界中で話題となっています。その名も「失敗博物館」。一体どのような博物館なのでしょうか?

失敗博物館

失敗品を展示する「失敗博物館」

心理学者でイノベーション(発明)研究者のSamuel Westが、スウェーデンのヘルシンボリにあるKultur Hotellet(直訳:カルチャーホテル)という施設の中でオープンさせたのが、「Museum of Failure(失敗博物館)」です。

ここには世界中の企業が発明、一度は商品化してみたものの販売を断念した商品がおよそ70種類展示されています。その一部の展示物は現在Pop-up museumとしてスウェーデンを含む世界各国で展示ツアーに回っています。

「失敗にこそ学びが詰まっている」

Samuel Westがこの博物館をオープンしようと思ったのは、通常、企業は失敗した商品を隠したがるが、失敗から学べることは多く、それをたくさんの人に伝えたかったからだとか。

イノベーション企業の代表であるGoogleやApple、Amazonなども成功の裏にたくさんの失敗があり、革新的であるためには例え失敗に終わってしまうような莫大なリスクを伴っていても開発を続けるしかなく、失敗を恐れてはイノベーションは生まれないと彼は断言します。だからこそ、失敗から学んで、それを生かせれば革新的な商品開発をすることができると考えているのです。商品開発のプロセスにおいて失敗への道は無数にあり、すべてを避けては通れないはずだが、少しでもリスクを抑えるために開発の初期段階で失敗を見つけることが重要だといいます。

この博物館はそんな「失敗」について様々な視点で考えることのできる場となってほしいと願いオープンしたそうです。

彼は近年、失敗した発明品に焦点をあてて研究しているという、ユニークなイノベーション研究者・心理学者なのです。

「失敗博物館」に展示されている失敗品とは

美顔器

実際に展示されている「失敗」した商品はこんなものです。

  • 電気美顔器
    美顔を叶えるための器械として注目されるはずだったが、装着している姿があまりにも恐ろしいという声により失敗作へ
  • Coca-Cola Blak
    コーラとコーヒーを合わせたようなエナジードリンクを目指したが、出来上がったその味は微妙でなおかつ脳を覚醒させるにはあまりに少量のカフェインということでお蔵入り
  • Harley Davidsonの香水
    タフなバイクで人気のHarley Davidsonが試みた商品だったが、Samuel WestによるとHarley Davidsonの客層は香水に陶酔するようなタイプではないため、マーケティングの失敗だったのではということ
  • Big for Her(女性向けペン)
    女性が持ちやすいよう設計・デザインされ配色を施された商品だが、残念ながら世の中の女性はこの特別なペンに値段ほどの付加価値を見出すことがなかった
  • SonyのBetamax
    画期的な家庭用ビデオレコーダーの開発として注目された商品だが、他メーカーによる参入が難しく、またライバルのJVCによるVHSへの他メーカーの参入が進んだことでBetamaxの普及は難しくなった

この失敗博物館は6月いっぱい公開中で、その後はスウェーデン国内各地での展示を検討しています。

このニュースを見て、何だかとてもスウェーデンらしいコンセプトの博物館だと思いました。失敗を恐れないこと、何事も遅すぎることはないことはスウェーデンで大事にされている価値観ですがとても大切なことだと改めて感じさせられました。

スウェーデン旅行予定の方、ヨーロッパ在住の方はこれ機にスウェーデンへ訪れて、ぜひ失敗博物館を覗いてみてはいかがでしょうか。

参照記事・使用画像:
Instagram_Museum Of Failure
Uppsala Nya Tidning(20170405)
The New York Times(20170422)

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