スウェーデンの秋といえば・・・!

ブルーベリー

最終更新日 2020-02-20

こんにちは!スー子です。

9月になりましたがいかがお過ごしですか?日本も涼しい日が多くなり秋を感じられるようになりましたね。スウェーデンの学校は6月末に修了式があり長い夏休みに入り、8月中旬から新学期が始まります。景色も気持ちも9月はまさに秋真っ盛りという感じです。そんな秋に楽しめるスウェーデンならではのアクティビティがベリー摘みです。自然享受権が国民の権利として認められているスウェーデンでは、基本的に誰でも森に入ってベリーやキノコ摘むことができます。そんなスウェーデン人の醍醐味であるベリー摘みとスウェーデンのどの家庭でも必ず焼く「超簡単!絶品ブルーベリーパイ」のレシピをご紹介します

ブルーベリーパイ
(Photo by nudlar deluxe)

スウェーデンの秋のアクティビティ

秋になると家族や友人たちと森に入るスウェーデン人の目はキラキラしていて、ブルーベリーやリンゴンベリーなどのベリー類とアンズダケという黄金色の絶品キノコをはじめとするキノコ類の収穫に精を出します。そこで収穫したベリーやキノコは調理されて食卓に上がったり、冷凍し一年中料理やデザートに使います。特にブルーベリーは各家庭で煮詰めてジャムのような砂糖漬けにして冷凍することもあり、年中味わえる貴重なフルーツとして昔から親しまれています。あなたはブルーベリーが生(な)っているところを見たことがありますか?種類が様々で地域によってもその姿は少し異なりますが、スウェーデンに生息するブルベーリーの多くは地面から50cmくらいの高さ程度で小さいです。そこに小さいけれど紫色の色素のとても濃い実がたくさん生ります。ベリー摘みをしながら食べるのが一番フレッシュで美味しいのですが、さすがに一粒一粒摘んでいたら日が暮れてしまいますね。スウェーデン人はこんな優れたモノを使ってワシャワシャとブルベリーを摘んでいきます

ブルーベリー摘みブルーベリー摘みブルーベリー摘み

国民食「ブルーベリーパイ」

毎年ブルーベリーを摘んで一年かけて食べるスウェーデン人ですが、どんな風に食べるかというととてもシンプルなブルーベリーパイが一般的です。今でこそ日本でも「スコップケーキ」と言われ自宅に友人を招いたりホームパーティーの時に、大きい器でティラミスやパイなどのデザートを作って大きいスプーンですくって取りわけていただくスタイルが流行りつつありますが、私からするとスウェーデン人は昔からスコップケーキスタイルをデザートに限らず取り入れてきました。このスタイルは、カッコつけずに簡単にできるデザートで、料理が得意でないという人でもたいていのスウェーデン人は焼くことができます。

いちごパイ

ブルーベリーはスウェーデン人にとって身近でコスパも非常にいいため(タダで摘んでいるので当たり前ですね)食卓に上がりやすいのです。スウェーデンではデザートのケーキやパイに生クリームやバニラアイスを添えて食べることが多いです。それはスウェーデン人が甘いもの好きということも寄与していますが、実は味に秘密があります。スウェーデンにはいわゆるアメリカ的な甘~いデザートはあまりありません。クリームや乳製品を使っていますが、甘さは意外と控えめなものが多いと私は思います。また、スウェーデンで獲れるフルーツのジャムを使ったり、最近ではナッツやドライフルーツを使うものも多くヘルシーなデザートもよく見かけます。

よくあるのが、あえて甘さが控えめなケーキや酸味のあるフルーツを使ったタルトなどを焼いて、市販の甘いバニラアイスやバニラソースと言われる甘めのカスタードソースを添えて甘くしていただきます。また逆に、甘めだけれどドライなパウンドケーキなどには、砂糖の入っていないホイップクリームを添えることで口の中がしっとりして甘さはそのままという仕上がりを作り出しています。日本でのデザートの感覚にはないものだったため、私はこの仕組みに気づいた時に「なるほど!」とすごく納得がいってすっきりしたのを今でも覚えています。ブルーベリーパイもこの類の発想で、パイを甘めに焼いたときは砂糖無添加のホイップを添えて、逆にパイを甘さ控えめに焼いてあえて甘いバニラアイスやソースを添えて食べるというようにバリエーションを少し変えながらいただくのがスウェーデン流です

いちごパイ

ブルーベリーパイの作り方

そんなスウェーデン流の少し変わったブルーベリーパイの作り方をご紹介します。本当に超簡単で材料も最低限でOKです。

◆スウェーデン風ブルーベリーパイ◆
※直径25cmくらいのパイ皿1つ分

北欧ブルーベリーパイ

材料1
ブルーベリー 4dl
※冷凍ブルーベリーも可
片栗粉 大さじ1
グラニュー糖 大さじ1

材料2
薄力粉 3dl
オーツ麦 1dl (なければ薄力粉で代用可ですが、あるとよりスウェーデン流になります)
グラニュー糖 1dl
バター 130g
塩 少々(通常のバターの場合は塩不要)

パイ皿(もしくは耐熱容器)に塗るバター 少々

作り方

  1. 材料1をボウルか深い皿にて混ぜておく(冷凍ブルーベリーの場合は半解凍状態くらいが混ぜやすくベスト)
    同時にオーブンを225℃に予熱する
  2. 材料2のバターを常温にしてボウルに入れて、材料2のその他の材料を少しずつ入れて手で練っていく。
    クッキー生地のように1つの塊にする
  3. バターを塗ったパイ皿に1.のブルーベリーを敷き、その上に2.の生地を手でポロポロ崩しながらブルーベリーが隠れるよう埋めていく
  4. 225℃のオーブンの下段で25-30分焼いたら出来上がり

このレシピは、甘さ普通~控え目です。添えるものをチョイスして砂糖の量を調整してみてください。

ちなみにですが、パイ生地を底に敷いてブルーベリーを上からのせるでもOKです。日本人には馴染みのあるスタイルかもしれませんね。その場合は材料2を1.5倍の分量で用意してバターを塗ったパイ生地に生地を手でボロボロと崩しながらまんべんなく敷き詰めてその上にブルーベリーをのせて焼きます。パイ生地よりもブルーベリーをメインに作るのがスウェーデン流で、だからブルーベリーをどっざり敷き詰めた上に生地をのせて焼くのだと思います ^^

フィーカ

週末やちょっとした来客など、飾らない北欧スタイルのブルーベリーパイで秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

一部画像(2017/9/6):nudlar deluxe

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